ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

日記

バブルチャート

先日、米国株・ドル相場・仮想通貨はバブルだと書きました。 理由については、少しずつ丁寧に説明していきたいと思っていますが、今回は、チャートを載せておきます。 【米国株チャート(2000年代の平均=100)】 これをみると、一番わかりやすいですね。 特…

バブル三兄弟

昔、だんご三兄弟という歌が流行りました。 調べてみると1999年のことで、もうグーグルが自動でサジェストもしてくれませんでした。 当時は、金融機関の不良債権問題が深刻で、企業の「債務の過剰」「設備の過剰」「人員の過剰」を団子三兄弟にかけて過剰三…

米国株の現状を考える

8月は、トルコを初め経常収支の悪い新興国からの資金流出などの波乱もありましたが、米国株式は相変わらず堅調で、8月最終週には、S&P 500が久しぶりに最高値を更新しています。 これらの動きをみて、やはり米国経済は強く、米国株は今後も堅調に推移するだ…

覇権を決めるもの

本日の日経新聞のDeep Insight Opinion欄に、『「通商」の衣着た覇権争い』という記事が載っています。 題名を見て、「お!」と思ったのですが、内容は「米国がねらうのは、中国のデジタル覇権の阻止」「ハイテク超大国をめざした産業政策を後退させ、米国に…

覇権国家の交代

先日、アメリカは貿易戦争に勝って競争に負けると予想しました。 一部のIT産業を除き、産業競争力、人材の厚み、社会インフラなどの面で中国はアメリカを抜きつつあります。さらに人口、地理的条件などにおいて中国はアメリカより有利な立場にあります。従…

転換点

本日の株価下落の原因はトルコリラの下落とされていますが、それだけではないと思います。 相場下落の背景は、①アジアなどの新興国でインフレ率が危険水準に近づいていること、②スマホ需要の頭打ちと仮想通貨の低迷によるマイニング需要の減少で半導体投資が…

トルコリラ下落のほんとうの原因

トルコリラの下落がとまらなくなり、世界的に金融市場へ悪影響を与えています。 何しろ、今年だけでトルコリラは40%以上下落しているのですから、大変な下落率です。 アメリカとの政治的な対立が通貨下落の要因とされていますが、新聞報道で「実体経済は良…

金融引き締めへの第1歩が始まった

2018年7月31日の金融政策決定会合で金融政策の運営方針が変更されました。 ポイントは、以下の2点です。 ① フォワードガイダンスの導入 ② 長期金利振れ幅を2倍に拡大 すでに新聞等でいろいろコメントされていますが、きちんと見れば、金融緩和の度合いが緩…

戦争に勝って競争に負けるアメリカ

アメリカによる対中制裁関税と中国による対抗策が貿易戦争と言われています。 この表現が正しいかどうかを別にして、このやり取りは、圧倒的にアメリカが有利です。 中国からアメリカへの輸出額が圧倒的に大きいということは、関税を課すのは簡単です。目的…

アメリカの制裁関税について

アメリカの対中制裁関税で最も損害を被るのは、中国で商品を製造・調達し、アメリカへ輸入して利益を上げてきた外資系企業、特にアメリカ企業だとの記事をよく見るようになりました。 最も損害が大きいかは別にしてアメリカ企業が損害を被るのは確かだと思い…

仮想通貨相場と金融市場への影響

最近、仮想通貨(ビットコイン)のチャートを見る回数が多くなりました。 すでにピークからは大きく下がっていますが、それでも仮想通貨全体の時価総額が50兆円ぐらいあり、変動率が他の金融資産と比較にならないぐらい大きいので、ビットコイン相場が金融市…

米国株上昇の要因について

金融市場は堅調な地合いが続いています。 その大きな要因は米国株が好調なことにあると思います。 米国株が好調な理由は、低インフレ率からFRBによる利上げスピードがゆっくりになっているためと思います。 現状のインフレ率を”正確に”説明できないことか…

アベノミクスの限界

衆議院議員選挙は、結局、安倍政権への信認に終わりました。 過去5年弱の間、経済の良好な状態が続き株価が高値で推移している一方で、野党は対抗策を打ち出せず、アベノミクスの細かい点にケチつけているだけなので、当然の結果といえると思います。 さて、…

売るリスク

日本株は歴史的な連騰が続くなど、好調に推移しています。 いろいろ解説されていますが、株価上昇の理由は①中国、アメリカ市場主導で世界的に資産価格が上昇していたのに対し日本株の出遅れ感が高まっていたこと、②日本銀行のETF買いの残高が今年春ぐらいか…

日本企業のもう一つのリスク

昨日、中国の経済規模がすでにアメリカを15%超も上回っているという話をしました。 そして、経済成長率が中国の方が大幅に高いことを考えると、アメリカが再び逆転する可能性は極めて低くなった思います。 また、(最近の北朝鮮情勢でもわかるように)核の…

日本人が目を背け続ける深刻な事実

日本ではアメリカを経済No.1の国とし、自らをも経済大国の一員として語られることが多いと思います。 その最大の根拠は名目GDPでみた経済規模が、米国が世界で断トツに大きく、日本も中国について第3位の規模にあることです。 【2016年の名目GDPランキング…

「経常収支赤字は問題ない」との説明はデタラメ。通商問題はこれから

アメリカにとって北朝鮮問題の優先順位が上がり、中国に通商面で譲歩して北朝鮮問題で協力を得ようとしていることから、このところアメリカ政府の貿易問題に対するトーンが沈静しているように思います。 しかし、貿易問題(アメリカ・ファースト)はトランプ…

経済分析をもとにした少し長い相場の話

ゴールデンウィークに個人的に相場の話をする機会がありました。 ヤマトの配達員に象徴されるように雇用不足が高まっているので、今後はインフレ率が高まるのではないかと話したら、インフレ率が上がると企業収益も良くなるので株価も上がるだろうと、うれし…

投資カレンダー

今年の初めに自分の投資用にカレンダーを作っていたことを思い出しました。 前回はオリンピックが決まった直後に作ったのですが、だいぶ予定と変わっていたので久しぶりに更新したものです。 参考になるかもしれませんので載せておきます。 2017.2 米大統領…

誰も書かない「ポートフォリオ」の正しい構築方法

昨日「普段はあまりポートフォリオというものを意識しない」と書きましたが、正確にはポートフォリオは【全く】意識しません。 理由は、ポートフォリオ理論が現実離れして使い物にならない理論だからです。 (現実離れしていることを理解した上であれば参考…

ポートフォリオ

普段はあまりポートフォリオというものを意識しないのですが、時間があったので整理してみました。 たまたま昨年末のデータも残っていたのでその比較も記録しておきます。 2016/12 2017/4 現金(FXの担保も含む) 33.5% 50.5% 日本株 61.3% 43.6% 1部銘…

映画『チア☆ダン』に感動!

もともとケチな性格なので株主優待を無駄にしないように年間結構な数の映画を見ていますが、昨日見た『チア☆ダン』は文句なくここ数年間で1番の映画でした。 いつものテーマの投資とは直接関係あるわけではないのですが、映画のメッセージは会社経営には関…

アマゾンに発展を妨げられる日本経済

25年間にもわたる失政を当然のように受け入れてきた日本では違和感があるかもしれませんが、歴史上ほとんどの経済社会で供給力が経済発展の制約となっています。 そして前回のブログに書いたように労働力のひっ迫が日本経済の発展に弊害を与える可能性が高ま…

アベノミクス終わりの始まり

2012年末から4年以上続いてきたアベノミクス相場ですが、とうとう終わりを意識すべきタイミングが来たので書き留めておこうと思います。 (1)アベノミクスが機能した核心 そもそもアベノミクスとは? ですが、 3本の矢で表現されています。 【アベノミク…

レーガン登場時と全く異なる経済環境に注意

トランプ次期米大統領が減税やインフラ投資の積極化を唱えていることなどから、一部にレーガン元大統領との類似を言う人がいますので、少しコメントしておきます。 まず指摘したいことは、レーガン元大統領が登場したときと現在では経済環境が全く異なること…

今週の金融市場の見方

トランプ氏の大統領選勝利が決定した直後にまずはドル高是正の誘導を予想しましたが、これまでのところ全く逆になってしまっていまいました。個人資産的には日銀の強力な金融緩和を踏まえたポジション(株ロング、円ショート[ドル以外の通貨に対して])をキ…

トランプ政権の政策と金融市場の予想

トランプ政権の政策を予想してみました。 選挙期間中の言動の”趣旨”を読み取ると、新政権の政策は、アメリカの中産階級の労働者に富と活力を取り戻すのが基本だと思います。 その実現策として以下が考えられます。 ・まずは為替(ドル高)の是正。 2015年初…

トランプ次期米大統領と日米同盟について

大方の予想を反して、となっているようですが、最近の報道にはあきらかにおかしなバイアスがかかっていましたから、むしろ予想通りトランプが次期大統領に決まったという感じです。 そして、予想どおり為替はほとんど動きませんでした。今日の動きが大きな変…

長期悲観の上昇相場を踊る

現在の日銀の金融政策、特にオーバーシュート型コミットメントと長期金利の低位誘導は人類史上最強と書きました。 現在はデフレですので、物価に下押し圧力がかかっています。 そして、その下押し圧力は履歴効果(記憶効果)がありますので、経済が回復に転…

人類史上最強の金融政策で”短期楽観””長期悲観”

ドル円相場も株価も9月末から徐々に下値を切り上げてきています。 これは、10/11に指摘したように9月の金融政策変更が強力な金融緩和であったことを考えると理論通りです。 どちらかというと新聞紙上などでエコノミストに酷評されている9月の金融政策がどう…