ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイパーインフレについて考える

過去の記事を読んだ方は分かると思いますが、このブログは、アベノミクスの失敗は財政金融政策による景気刺激が足りないためとの立場をとっています。 圧倒的多数派の主張は、私とは逆に、これ以上の刺激は副作用が大きくなりすぎてできないというものです。…

中央銀行の独立性の意味

最古の中央銀行は1668年に設立されたスウェーデンのリスクバンクとされています。しかし、1694年に設立されたイングランド銀行が、当時の経済・金融の中心であったイギリスで中央銀行を形作ったといえるので、イングランド銀行の歴史を調べてみました。 イン…

ヘリマネはどうしていけないか?

ヘリコプター・マネーが話題になっていますが、ヘリマネはどうしていけないかを考えてみます。 (結論は、ヘリマネは『いけないもの』というほど特殊なものではなく、これを特殊なものと主張する人の思考が問題ということです。) 日銀の黒田総裁はヘリコプ…

今後の相場のポイントは政策転換の有無だが、、、

しばらく忙しくてブログの更新ができなかったので、最近の相場について簡単にコメントしておきます。 英国の国民投票でEUからの離脱が勝利して急落したのち、大きく戻していますが、単なる買戻しの範疇だと思います。 (7/2の本ブログで指摘したように、)も…

為替レートに関する誤った考え方

また大機小機ネタです。 7/21(木)の大機小機で隅田川氏が『望ましいのは円安ではない』という日銀理論を書いています。 昔うわさで、隅田川氏は日銀関係のS氏と聞いたことを思い出しましたが、未だにバリバリの日銀理論信奉者がいるのにはびっくりです。 …

補足:日銀が強力な金融緩和をしてるのに効かない理由

先日、「日銀が強力が金融緩和をしているのに効かない理由」を書きましたが、重要な内容を書き漏らしてしまったので補足しておきます。 それは、資産価格(株価・地価など)の実体経済へ与える影響が非常に大きいということです。経済の自由化、時価会計の導…

日本の高度経済成長の要因と政府の役割についてあらためて考えてみた

少し前に日本の高度経済成長についてあらためて調べてみました。 日本の経済政策はずっと酷い状態が続いているのに、昔はすばらしい経済政策が実行され高度経済成長が実現したなんてことがあるのだろうか、もしあるとしたらどうして変わってしまったのか、と…

経済原理を完全に無視しても言い方がうまければ評価されて力を持つ日本という社会

昨日は朝から日経新聞を読んでいてずっこけてしまいました。 7/8(金)付の日経新聞(マーケット総合2ページ)の大機小機の吾妻橋氏のコラムで「ほぼ完全雇用なのに所得が増えない状況にあるのは、経済成長の制約条件が需要不足よりも供給制約にあるためだ」…

日銀が強力な金融緩和をしてるのに効かない理由

きっと相場音痴(死語?)の黒田総裁を初め、現日銀執行部、政権関係者は、どうして大幅な金融緩和策をとっているのに株価がどんどん下がって円高も進むのかわかっていないと思いますので、簡単に書いておこうと思います。 まず、政府・中央銀行というものは…

経済学を無視する民進党とリーマン危機の教訓を無視する現政権

先日、所得格差拡大が経済へ与える影響について書いたら、本日(7/6)の日本経済新聞の『党首遊説録』という記事に民進党の岡田代表が「分配することが成長につながる。格差の拡大を放置するような今の安倍政治じゃダメだ」と演説しているとの記事があったの…

イギリスのEU離脱・アメリカのトランプ現象の根本要因

イギリスでEU離脱派が国民投票で勝利し、アメリカではトランプ大統領候補がたくさんの支持を集めてきました。 これらの原因について、日本国内では情緒的な内容で語られることが多いように思いますが、表面的な感じがします。これらの現象は、世界経済の大き…

投資主体別売買動向からみえる先週の投資家の動き

急落した先週の株式市場の投資部門別売買動向が6/30(木)発表されました。 新聞(日経新聞マーケット欄)には、「外国人株売り越し 2週連続」との見出しがついていましたが、よく見るとちょっと意外な結果だったのでご紹介しておきます。 ( 単位 タンイ …