ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

需要不足と供給不足

先日はオリンピックの延期が固まったら急に小池知事が外出自粛を訴え始めた。

今回は経済対策が固まったら緊急事態宣言が発動された。

日本の政治家の判断はすべて常識の逆に動くらしい。

 

さて、経済対策の効果を考える前に、経済不振には需要不足と供給不足があることを意識しておいた方が良いと思う。

 

需要が不足してモノが売れなくなるのが需要不足による景気後退、需要はあるのに供給力(生産能力)が不足して経済が低迷するのが供給不足による経済不振である。

 

現在の経済状況の比較として語られることの多いリーマン後の不景気を含めて、戦後の経済の問題はすべて需要不足によるものと考えてよいと思う。

 

リーマンショックによって(主に逆資産効果によって)需要が大幅に減少し、モノが売れなくなって景気が低迷した。だから、中国による大幅な経済対策(公共投資)が効果を発生した。

 

しかし、今回は戦後初めての供給不足による経済不振がくるかもしれない。

 

ロックアウト等で人の接触を減らし、病院崩壊を防いでも、その後も長期間にわたって人の接触、行動を制約しないと感染症が蔓延する可能性が高い。

 

たとえ日本で下火になっても、他国で感染者がいれば、その国との往来を制限し続けなければならない。

 

これは大変なことだと思う。

 

リモートワークだけでは、全ての業種でこれまでの生産力を維持することはできない。

 

供給制約がある経済では、政府が経済対策として金をばらまいても効果は限られる。

 

トランプ大統領、安倍首相が100兆、200兆と叫んでも、これまでの経済危機と全く構図が異なることを認識できなければ、大変なことが起きると思う。