ndtm50の日記

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投資主体別売買動向からみえる先週の投資家の動き

急落した先週の株式市場の投資部門別売買動向が6/30(木)発表されました。

新聞(日経新聞マーケット欄)には、「外国人株売り越し 2週連続」との見出しがついていましたが、よく見るとちょっと意外な結果だったのでご紹介しておきます。




( 単位 タンイ : 億円 オクエン

  株式 カブシキ ( 現物 ゲンブツ 先物 合計 ゴウケイ

  市場 シジョウ イチ 二部 ニブ ケイ 5商品計  

個人 コジン 355 122 477

海外 カイガイ 投資家 トウシカ -1301 1479 178

投資 トウシ 信託 シンタク 237 -1494 -1257

事業 ジギョウ 法人 ホウジン 260 -4 256

その 他 法人 ホウジン 315 -5 310

金融 キンユウ 機関 キカン 1431 -1162 269







※  先物 サキモノ 5 商品 ショウヒン は、 日経 ニッケイ 225 先物 サキモノ 、 日経 ニッケイ 225ミニ、TOPIX 先物 サキモノTOPIXミニ、JPX 日経 ニッケイ 400 先物 サキモノ


海外投資家の動きをみると、現物は1300億円売り越していますが、先物を買い戻しているのでトータルでは小額の買い越しになっています。

もちろん、買い戻したのは週前半(英国がEU残留と思われていたとき)だとは思いますが、少なくとも金曜日にそれ以上売り越したことはないということです。

一方、売り越しているのは投資信託の1250億円となっています。もともと投資信託分は中身が分かりにくいのですが、恐らく株価指数連動のレバレッジ・インデックスタイプのETF絡みの取引が多いのだと思われます。

ただ、全体的に売買差額が通常の週と比べると非常に小さく、大量にポジションを変動させた投資家があまりいなかったと思われます。

従って、6/24(金)に値幅が大きくなったのは、英国のEU離脱でリスクオフの動きが大規模に起きたのではなく、市場の流動性の低下や政策への不振からリスクをとる人が極端に少なくなっていることが原因だったと思われます。今週の戻しはその反動でしょう。