投資主体別売買動向からみえる先週の投資家の動き
急落した先週の株式市場の投資部門別売買動向が6/30(木)発表されました。
新聞(日経新聞マーケット欄)には、「外国人株売り越し 2週連続」との見出しがついていましたが、よく見るとちょっと意外な結果だったのでご紹介しておきます。
海外投資家の動きをみると、現物は1300億円売り越していますが、先物を買い戻しているのでトータルでは小額の買い越しになっています。
もちろん、買い戻したのは週前半(英国がEU残留と思われていたとき)だとは思いますが、少なくとも金曜日にそれ以上売り越したことはないということです。
一方、売り越しているのは投資信託の1250億円となっています。もともと投資信託分は中身が分かりにくいのですが、恐らく株価指数連動のレバレッジ・インデックスタイプのETF絡みの取引が多いのだと思われます。
ただ、全体的に売買差額が通常の週と比べると非常に小さく、大量にポジションを変動させた投資家があまりいなかったと思われます。
従って、6/24(金)に値幅が大きくなったのは、英国のEU離脱でリスクオフの動きが大規模に起きたのではなく、市場の流動性の低下や政策への不振からリスクをとる人が極端に少なくなっていることが原因だったと思われます。今週の戻しはその反動でしょう。
新聞(日経新聞マーケット欄)には、「外国人株売り越し 2週連続」との見出しがついていましたが、よく見るとちょっと意外な結果だったのでご紹介しておきます。
( 単位 | : 億円 )|||||
株式 | ( 現物 )先物 | 合計 | |||
二 | 市場 一 二部 計5商品計 | ||||
個人 | 355 | 122 | 477 | ||
海外 | 投資家-1301 | 1479 | 178 | ||
投資 | 信託237 | -1494 | -1257 | ||
事業 | 法人260 | -4 | 256 | ||
その 他 | 法人315 | -5 | 310 | ||
金融 | 機関1431 | -1162 | 269 | ||
※ 先物 5 商品 は、 日経 225 先物 、 日経 225ミニ、TOPIX 先物 、TOPIXミニ、JPX 日経 400 先物 |
海外投資家の動きをみると、現物は1300億円売り越していますが、先物を買い戻しているのでトータルでは小額の買い越しになっています。
もちろん、買い戻したのは週前半(英国がEU残留と思われていたとき)だとは思いますが、少なくとも金曜日にそれ以上売り越したことはないということです。
一方、売り越しているのは投資信託の1250億円となっています。もともと投資信託分は中身が分かりにくいのですが、恐らく株価指数連動のレバレッジ・インデックスタイプのETF絡みの取引が多いのだと思われます。
ただ、全体的に売買差額が通常の週と比べると非常に小さく、大量にポジションを変動させた投資家があまりいなかったと思われます。
従って、6/24(金)に値幅が大きくなったのは、英国のEU離脱でリスクオフの動きが大規模に起きたのではなく、市場の流動性の低下や政策への不振からリスクをとる人が極端に少なくなっていることが原因だったと思われます。今週の戻しはその反動でしょう。