ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

今後の相場のポイントは政策転換の有無だが、、、

しばらく忙しくてブログの更新ができなかったので、最近の相場について簡単にコメントしておきます。

英国の国民投票EUからの離脱が勝利して急落したのち、大きく戻していますが、単なる買戻しの範疇だと思います。

(7/2の本ブログで指摘したように、)もともと売り方も英国のEU離脱が世界経済に大きな影響を与えると考えて売っていた訳ではなく、リスクオフしなければならない少数の売り方に対して、市場の流動性が極端に低下したために相場の変動が大きくなっていただけでしたので、売られすぎたと考えた短期筋の買いが少し入るだけで戻りが大きくなっていることになんの驚きもありません。

米国の株式市場が最高値を更新しているのに比べると、日本株の戻りが極端に小さいことも現在の市場の動きが単なる買戻しの調整にとどまっていると判断する根拠です。


これまでこのグログで何度も指摘しているように、昨年央からの相場の低迷は政策対応のまずさが大きく影響していることから、これから株・為替がトレンドを伴って上昇(円は下落)していくためには、政策変換が必要ですが、新聞報道を見る限り、政府・日銀のスタンスは変わっていないように思われます。

政府の経済対策は、経済実態に応じて決めているというよりは、財務省が試算した財政収支の見通しをベースに予算規模が決められ、見た目を大きくすることが焦点となっています。日銀は、黒田総裁のコメントに反して追加緩和を躊躇しまくったスタンスを維持しているようです。

何度も指摘しているように、(市場の動きを)見ているだけ、(経済対策の規模を)見た目を大きくしただけで市場が反応するほど甘くありません、何しろ、投資家は大きなリスクを負うわけですから、政府のスタンスを真剣に見ています。そのことに政府・日銀が気が付くまで、市場の霧は晴れないと思います。