アメリカの制裁関税について
アメリカの対中制裁関税で最も損害を被るのは、中国で商品を製造・調達し、アメリカへ輸入して利益を上げてきた外資系企業、特にアメリカ企業だとの記事をよく見るようになりました。
最も損害が大きいかは別にしてアメリカ企業が損害を被るのは確かだと思います。
その企業に勤めている多くの社員ですら、会社が得た利益の恩恵はほとんど受けていないと思います。まして、一般のアメリカ人に利益はありません。
(低インフレの恩恵はありますが、それにあわせて賃金も伸びていません)
つまり、対中制裁政策とは、グローバル化の恩恵を受けてきた所謂「勝ち組」と二極化の下層に追いやられた一般大衆の対立ということです。
一般大衆に利益を与える政治が悪いというのは誤った価値観です。国の総合力が弱ると軍事的に侵略されるという時代でもないので、GDP拡大などの国力アップを唯一絶対の目標にする必要はないのです。