ndtm50の日記

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トランプ政権の政策と金融市場の予想

トランプ政権の政策を予想してみました。

選挙期間中の言動の”趣旨”を読み取ると、新政権の政策は、アメリカの中産階級の労働者に富と活力を取り戻すのが基本だと思います。

その実現策として以下が考えられます。

・まずは為替(ドル高)の是正。
2015年初めから相対的にアメリカの経済状況が良いことを背景にドルの実効レートが大幅に切りあがっているので、その是正を目指すと思われます。

これにより海外へ移転した産業の国内回帰でアメリカの中産階級に比較的所得の高い仕事が戻ってきます。

・ドル高が是正されれば過熱気味の経済のインフレ圧力が高まるため金利の引き上げスピードが加速されます(加速するとの予想が増えます)

金利の引き上げが加速すると、好景気と低金利の長期化予想の中で伸びきった株価に危険信号がともります。利益確定売りが増えて下落トレンドに転じる可能性が高いと思います。(米相場8年周期説です)


・株価下落による景気への悪影響に対応するため、財政支出によるインフラ投資や社会福祉の充実で中産階級が利益を得られるようにします。

・経済対策の財源は、海外での軍事支出の削減です。特にアジア地域はテロや資源権益の維持などアメリカの直接の利益に影響しないため、大幅な削減対象になる可能性があります。当然、日米安保条約は見直しされる可能性が高いと思います。

・以上の政策で、これまで富を集中させてきた東部エリート層が没落し、アメリ中産階級に職と富と活力を取り戻させることができます。


さて、これらの政策による日本市場への影響ですが、ドルの実効レートの切り下げ、(インフレ圧力による)米金利の上昇、米株価の下落が起これば円高日本株安になる可能性がありますが、日銀の金融政策におけるオーバーシュート型コミットメントと長期金利コントロールが強烈に威力を発揮する可能性があるため、それほど悲観的にならなくても良いのではと思っています。(ただし長期悲観は変わらずです)