トランプ政権の政策と金融市場の予想
トランプ政権の政策を予想してみました。
その実現策として以下が考えられます。
・まずは為替(ドル高)の是正。
2015年初めから相対的にアメリカの経済状況が良いことを背景にドルの実効レートが大幅に切りあがっているので、その是正を目指すと思われます。
・ドル高が是正されれば過熱気味の経済のインフレ圧力が高まるため金利の引き上げスピードが加速されます(加速するとの予想が増えます)
・経済対策の財源は、海外での軍事支出の削減です。特にアジア地域はテロや資源権益の維持などアメリカの直接の利益に影響しないため、大幅な削減対象になる可能性があります。当然、日米安保条約は見直しされる可能性が高いと思います。
さて、これらの政策による日本市場への影響ですが、ドルの実効レートの切り下げ、(インフレ圧力による)米金利の上昇、米株価の下落が起これば円高・日本株安になる可能性がありますが、日銀の金融政策におけるオーバーシュート型コミットメントと長期金利コントロールが強烈に威力を発揮する可能性があるため、それほど悲観的にならなくても良いのではと思っています。(ただし長期悲観は変わらずです)