ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

#株式

陰の極

本日(昨日)、10年国債の金利がマイナスをつけました。 これを買った人は、これから日銀の金融緩和で短期金利のマイナスが続くから、小幅マイナス金利の10年国債は投資先として魅力的と思った、、なんて訳はありません。 10年国債がマイナスになったのは…

誰も触れない年初からの株価下落の原因の核心

新年あけましておめでとうございます。 昨年11月ぐらいから本業の仕事が忙しかった上に、すでにポジションが軽くなってやることもなかったので、今年1回目のブログがだいぶ遅くなってしまいました。 ただ、相場は大荒れになっていますので思っていることを…

金融危機を考える(2) 危機は忘れたころにやってくる

国家に対する信用毀損であるソブリン危機を除き、通常の金融危機は、主に「流動性危機」と「信用危機」に分けられることを説明しました。 そのうち、「流動性危機」は景気の良いとき・経済が強いと思われているときに起き、「信用危機」は景気が悪いとき・経…

(相場の)マグマがたまりつつある

本日東証が発表した信用買い残高が3週連続で増加していますが、今回の下げ局面では既にナンピン買いしている個人投資家が多いのではないでしょうか。 理由は、下げている理由がよく分からないからです。 今回の下げ局面で報道されている市場関係者の説明は…

金融危機になるリスクを考える(1)

新聞等の市場関係者等のコメントはポジショントークや先入観、こうあって欲しいという願望に満ち溢れていまず。 米国経済は強く中国は危ないというのも、日本人のこうあって欲しいという願望からくるものだと感じられます。 しかし、私は、現時点でのリスク…

米国金融市場に死角あり

12/15、16に開かれる米FOMCで9年半ぶりの利上げが予想されています。 市場関係者のコメントをみると、そのほとんどが米国経済の強さを指摘するものとなっています。 つまり、新興国を中心に世界経済が脆弱性をはらむ中、米国だけが力強く回復軌道に乗ってお…

地合をみるには市場全体をみる必要あり

日経平均株価 +1.3% TOPIX +0.88% 東証2部指数 -0.44% 日経ジャスダック指数 -0.13% マザーズ指数 -1.48% 本日は郵政3社の上場だったので、とにかく株価を上げたかったのでしょう。 祝日をはさんで2日分、海外が上げていたのも追い風だったはず…

とんちんかんな政策運営(金融緩和見送りと大幅な財政赤字下での補正予算)

本日の日本銀行金融政策決定会合で追加緩和が見送られると同時に3兆円を超す補正予算のニュースが出ました。(正確にはこのブログを書いているのは翌日10/31の1時前なので、昨日の話になります。) 予想どおり、支持率低下に焦り、来夏の参議院選挙に向けて…

アメリカの相場 8年周期の背景

経済というものは、基本的に前回説明した循環メカニズムで動いています。 生産が拡大し始めると、循環メカニズムが正回転しますので、どんどん景気は良くなります。 生産が縮小し始めると、循環メカニズムが弱くなっていきますので、景気はどんどん悪くなり…

いよいよ高まり始めた日銀へのプレッシャー

8/24のこのブログで予想したように、日銀が追い込まれつつあります。 昨日の日経新聞の経済教室欄で、浜田宏一エール大学名誉教授が「プラザ合意30年-金融政策の失敗、傷口拡大」という題で論文を載せていました。 その中で、(プラザ合意がテーマにもかかわ…

儲けのパターン

8月は大きく相場が変動したため、損益が大きく変動した投資家が多かったと思います。 特にうまく乗り切れなかった方は、いろいろな反省があったと思います。 そこで、今回は、長期的に見て成功する(儲かる)投資家のパターンを私の経験から考えてみました…

チャートの節目が近づく

チャートからみて日経平均のボトムは17500円近辺を想定し、18500円ぐらいから買い下がろうと思っていましたが、あっという間にその水準まで来てしまいました。 欧米市場で為替が大幅な円高に振れており、輸出企業の収益悪化懸念と追証売りで明日も大きく下げ…

相場転換か息抜きか

前回の続きでドルと米国市場について書こうと準備していたら、世界的に金融市場が大変なことになってきたので、先に最近の相場についてコメントしておこうと思います。 私は今回の相場は、「高値水準での息抜き」とみています。(中国市場を除いて) 理由は…

中国株式の始まりの終わり

先週も中国の株式市場は大荒れでした。 6月末から中国政府が様々な対策を発表したのに、すぐに下げ止まらなかったことで、逆に効果なしとされて大きく売り込まれる局面もありました。 しかし、よく見ていると、7/4あたりから強力な対策も出され始めており、…

ユーロ(ギリシヤ問題)、中国株について

○ユーロ(ギリシヤ問題)について 今週、ギリシヤ問題は、ユーロ離脱へ向けて一歩進み出すと思いましたが、実際の動きは逆へ振れているようです。 欧州諸国の説得(おどし)によって、事前の世論調査で国民投票で賛成(支援プログラム延長のための条件受け入…

「終わりの始まり」と「始まりの始まり」

私は、1年~数年続くような大きな相場の流れを見るとき、3つのステージに分けてみます。 「始まり」相場・・経済危機などの可能性を市場参加者が感じ取って変動する相場 「本格」相場・・材料が本格的に消化され、大きなトレンドとして動く相場 「終わり」…

現在の政策の解釈と株価の推移

今回は、これまでの解釈の枠組みを発展させて、望ましい政策と現在の政策をどう解釈すれば良いか、そして現在の政策がどのように相場に影響を与えているかを考えてみたいと思います。 先に結論を言うと、現在の政策はかなり理想に近いと思います。ただし、ア…

経済政策運営のパターン その2

最近仕事が忙しくて、ずいぶん時間が空いてしまいましたが、5/17に続いて「経済政策運営のパターン」の第二弾です。 前回、国ごとの経済政策運営のパターンとして以下の4通りをあげました。 1)失業率を極力低くし、完全雇用を目指す政策運営 2)物価の安…

週刊ダイヤモンドの特集「投資の鉄則」7カ条 がひどすぎる

本日、週刊ダイヤモンドの特集を読みました。 初心者も経験者も必見! 「投資の鉄則」7カ条があまりにもひどすぎるのでメモしておきます。 まず第一条から。 「長期保有が前提なら投資はいつ始めてもいい」って、一般投資家をなめているんじゃないかと思い…

投資に勝つ考え方

昔、金融機関でトレーダーをやっていた時、よく以下のようなパターンを見かけました。 1,000万円で買う⇒1週間後:1,150万円に値上がりする⇒その後、ジリジリと下げに転じる⇒1ヶ月後に700万円ぐらいまで下げてロスカットする。 こんな時、ほとんどの人(プロ…

欧米流の長期投資は日本では通用しない

投資理論、経済理論を利用する場合に心に留めておかなければならないことは、理論そのものが与えられた一定の経済・産業基盤を基礎に創り出され発展したものということ、さらに、その基盤は不変でないということである。従って、一つの理論がいつまでも適用…

マクロにこだわる

ファンドに関する過去の研究で、アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てないという結果がでています。 アクティブファンドとは、投資の専門家が成長しそうな企業を時間をかけて探し出し投資をしているファンドです。一方、インデックスファン…

アメリカと中国

あまり語られていませんが2014年にPPPベースのGDPで中国がアメリカを抜いています。今後10年ぐらいで純粋ドルベースでも中国が世界1位になる可能性が高いと思います。 そうなったときに、米中の関係はどうなるのでしょうか。中国が世界の覇権を握ると…

はじめまして

最近、財政赤字の行く末を研究しています。 結論で思っていることは以下の2点です。 ①変動相場制ではデフォルトになる可能性は極めて低い 自国通貨建ての国債は、中央銀行(日本銀行)が引き受ければ必ず償還できます。 外貨建ての国債も、日本銀行が引き受…