ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

儲けのパターン

8月は大きく相場が変動したため、損益が大きく変動した投資家が多かったと思います。
特にうまく乗り切れなかった方は、いろいろな反省があったと思います。

そこで、今回は、長期的に見て成功する(儲かる)投資家のパターンを私の経験から考えてみました。

(1)運が良い
 日本人は投資教育が足りないなど、いろいろ言われていますが、実際には、儲かる投資家のパターンで一番多いのは運が良いことだと思います。単純に投資は儲かるか、儲からないかですから、何も考えなければ50%の確率で儲かるということになります。

常に売買するプロのトレーダーと違って、買いっぱなし、売りっぱなしが多い一般の投資家では、運が良いことが最大のポイントではないでしょうか。

(2)相当な努力(理論武装)と注意力で相場を先読みする
 先日のブログで、政府が相場を誘導していることを指摘しました。大手マスコミもいろいろな思惑で様々な記事を書きます。金融機関には、多数のエコノミスト、アナリストがいていろいろな情報を提供してくれます。
 しかし、それらの情報と過去の値動きを確かめてみれば、ほとんどの情報が誤りであることが分かります。

 権威者のような装いで説明してくれるエコノミスト、アナリストのほとんどは、自らの主張をもとにリスクをとる自信や能力のない人たちです。(最近の金融機関のエコノミスト、アナリストは自己勘定での取引を制限されていますので、自分でリスクをとりたい人はエコノミスト、アナリストにはなれません)
 
 従って、それらの情報を取捨選択し、自らの相場観を磨いて実績を出すのは、普通の人の想像以上の努力が必要と思います。
 
 なお、日本人で最も成功した投資家である石井久先生(立花証券創業者)は「常に勉強は怠らなかった。今でも誰よりも勉強しているつもりです。証券市場ではあらゆることを勉強しておかなければ生き残れません。」と今でも語っています。
 
 蛇足ですが、私が目指しているのもこのタイプの投資家です。そして考えた成果をブログに書きとめていきたいと思っています。

(3)臆病になること
 世界No.1の投資家であるウォーレン・バフェット氏は、一般の投資家にこのタイプの投資家になることを勧めています。バフェット氏の教えは「ルール1:損をしないこと、ルール2:絶対にルール1を忘れないこと」です。
 自信が持てないときにはリスクをとらないこと。自分が理解できて、価値があると思うものにだけ資金を投じるということ教えです。
 ただ、バフェット氏はこのルールを簡単と言っていますが、人間には欲深い本能があるので、このルールを徹底することはかなり難しく、このタイプの成功者は少数派ではないかと思っています。

(4)センスを磨くこと
 今回の相場変動でも一部のデイトレーダーが多額の利益を上げたと報道されています。
 確率的には非常に低いものの、感とセンスで利益を上げている人がいることも事実と思います。
 ただ、これも人並みはずれた集中力が必要と思います。


さて、次に損をするパターンも挙げておきます。

(1)運の悪い人、センスのない人、慎重さが足りない人(臆病でない人)、努力が足りない人
 これらは、儲かる投資家の逆パターンです。

(2)投資の勉強をしている人
 所謂「投資の勉強」をしている人はほとんどが利益を上げていないと思います。

 理由は、(先日のブログに書いたように、)経済・投資理論というのは様々な前提を置いて考えた枠組みであり、現実世界に当てはめる場合、その前提がどうあるかによって、結論が全く逆になることが多くあります。
 しかし、多少、投資の勉強をした程度では、その差を見極めることが困難であり、結果として、新聞報道や所謂エコノミストなどの説明に振り回されることになります。

 なお、今回の相場急落前に、大手マスコミ、エコノミストはほとんどが強気の記事を載せていたように感じました。相場は高値圏で上下しており、慎重にみるべきところ、ずいぶん能天気だなと思っていたものですが、後から考えれば、(支持率アップのために株価を上げたい)政権の意向を踏まえてそのような記事が書かれたのではと感じます。(真相は不明です。この記事の根拠は何もありません。私の感です。)

 そして、そのような記事はもっともらしい理屈をつけて語られていますから、投資教育を受けた人たちがもっともそのような記事に感化されることになっていると思います。

 つまり、多少の投資教育を受けてもそれだけで利益を上げられると考えることなく、上にある成功パターンのどれを目指すかを明確にして、相場に臨むのが、儲けの確率アップと自分の課題の明確化につながるのではないかと思います。