ndtm50の日記

ブログ5年目に突入!

投資に勝つ考え方

昔、金融機関でトレーダーをやっていた時、よく以下のようなパターンを見かけました。

1,000万円で買う⇒1週間後:1,150万円に値上がりする⇒その後、ジリジリと下げに転じる⇒1ヶ月後に700万円ぐらいまで下げてロスカットする。

こんな時、ほとんどの人(プロのトレーダー)が以下のように言っていました。
「買ったのは良かったが、売り時を逃したのは失敗だった。」

私は心の中で、「確かに利食いのチャンスはあったけど一瞬で、それもたったの15%、その後長い期間に渡って30%売られたんだから、買ったのが失敗じゃないの!」と思いながら、同情顔で、「本当にそうですね。ついてなかったですね。」と言っていた。

しかし、私はこのような(売り時を逃したのが失敗という)考え方をしていてトレーダーとして利益を上げた人は見たことがありません。(つまり、職業としてトレーダーをやっていながら、ほとんどの人はトータルでマイナスの成績だった)

投資の世界は確率分布(リスク)と期待損益(リターン)と思いますが、プラスの領域が一瞬でマイナスの領域の期間が長かったこと、上げが15%で下げが30%ということを考えると、リスクは高くリターンが低い取引だったと考えるのが合理的でしょう。こうした合理的な考えができずに、わずかな利益のチャンスに希望を見出すのはギャンブルにはまる人の特徴ではないかと思えてなりません。

最近流行りだした投資教育では、利益確定の方法(つまり先ほどの例で1,150円で売る方法)を教えているように思えてならない。私は、このパターンでは買わない考え方を教えるべきと思う。

私は、上のような取引を行ったとき、買いとの判断ミスを反省・分析して次への教訓とし、1,000万円で買い⇒1週間後850万円に値下がり⇒その後ジリジリと上げに転じて1ヶ月後に1,300万円で利益確定となるような取引をしたいと思ってきました。