汚れきった人ほど「素直な心」を強調する
引き続き、日本経済新聞の大機小機からの話題です。
本日の大機小機は、隅田川氏の「素直な心で考える経済政策」でした。
趣旨は、難しい議論を横に置き「素直な心」で政策を評価したらどうかということでした。
例として以下の3つがあげられています。
・「ヘリコプターマネー」のようなうまい話があるわけない。「うまい話に乗ると後でひどい目に遭う」と考えるのが素直だ。(従って、ヘリコプターマネーのような政策をとれば、後でひどいめに遭うはずだ)
・消費税の先送りは、「将来世代に迷惑をかけないように財政をどう再建するつもりなのか」と途方にくれてしまうはず。(従って、消費税の先送りは大きな間違いだ)
大昔、大学(工学部)にいたころ、教授から研究で大きな成果を挙げるためには「素直な心で結果をよくみる」ことだと学んだことを思い出します。
つまり、教科書に書いてある理論を前提とした思い込みで実験結果をみるのではなく、素直に現実を直視することで新たな発見があり、真実に近づくことも可能というものです。
これを参考に考えれば、「思い込みの入った(汚れた)心で評価」するのではなく、「素直な心で現実をよく見る」ことが重要なポイントということになると思います。
また、欧米の理論を鵜呑みにして覚えた人を評価し、素直な心を排除する日本の教育が日本経済の低迷の本当の原因でしょう。